不動産ブログ

借地人から逆に車庫借りるの巻

Date:2020年1月31日


親からの相続物件で、格安でも良いから売りたいと相続人が言っている
底地があるので買い取りませんかと、仲の良い不動産会社から勧められ
当社が以前購入していた底地が戸畑にあります。


150坪ほどでしたが、
上に3棟、別々の借地権者の家がありました。


当社購入後それぞれの借地人に底地購入を持ち掛けたところ、
それまで10年近く交渉がまとまらなかった借地権者との話しが
所有者が変わったことで、とんとん拍子に進み、2軒が応じてくれたので、
底地を売却しました。


ただ1軒、バス通りに面した借地人だけは
底地購入も借地権譲渡も話しがつかず、
そのまま貸し続けていました。


今回当社がその借地の近くで中古マンションの1室を購入し、
販売することになりましたが、マンションに駐車場の空きがありません。


駐車場が無いと販売が難しくなるので
近くで月極駐車場を探しましたが、空いていたのは、
その貸し続けている、借地のすぐ近くの駐車場だけでした。


その月極駐車場を借りようと思いましたが、当社が貸している
借地人さんは母屋とつながったガレージ車庫を持っていたのを思い出し、
念のため、空きは無いですかと尋ねてみたところ、1台空きがあるとの事。


どうせ借りるならと、そこを借りることにしました。


当社が底地所有、上に建っている家の一部の車庫を、
逆に当社が借地人から借りるという図式になります。


一台の駐車場の賃料は、月の借地料の半額以上。


この借地人さんは、借地上に自宅の他、数台の車庫、貸家を建てているので、
得ている賃料合計は、当社に支払う月の地代の数倍です。


この際、もうちょっと地代を上げてもらう交渉をしようかと、
一瞬考えましたが、それは欲だと考えなおし、その交渉はせずに
今日、駐車場契約をしました。



借地人さんとは、あと数十年関係が続くことですし、
これで当社もガレージ車庫が確保できて、
中古マンションの販売がしやすくなります。


お互いにWIN・WINといったところでしょうか。



めでたしめでたし!!



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