不動産用語集

私道持分

道路が私道の場合、当たり前のことですが、私道ですから個人が
その道路を所有している訳です。

その場合、元々そのあたりの土地を持っていた地主が、そのまま道路を持っている場合と、
道路に面した家が、例えば10軒あれば10分の1ずつそれぞれの家が持分を持っている場合があります。


この持分の事を言います。

道路が地主名義で持分が無ければ、私道持分なし。
5軒で5分の1ずつ持っていれば、私道持分5分の1
になります。

私道に面した家や土地の、住宅ローン使用には、持分を必ず聞かれます。


(アムズ代表者の独断による補足と言うか、解説のようなもの)

宅地の前面道路は、本来国道や県道、あるいは市道などの公道が
望ましいのですが、私道だと一概にダメという事はありません。

私道でも、その持分をその道路に面した各人が持っていて、道路の管理を
市が行なっているケースなどは、公道となんら変わりません。

市が管理して補修等を行なっているのであれば、なぜ公道になっていないのかという疑問を
持たれる方もいらっしゃるでしょうが、実際にそうした道路はあります。

私が担当したケースでは、
1.交通量の多いバス道路だったが、当社が仲介した家の前の道路のみが私道。
理由.古くからの道路だったが、何らかの事情で市に名義変更されず、
相続人が海外に渡り、登記年代から現在は、その子、その孫に相続されていると推察される
状況で市は名義変更をあきらめ、その代り管理は行なっている。


2.開発団地で造成後、市に移管される予定だったが、造成完了し全区画販売した
時点で売主業者が倒産。管財人がついている間に移管出来ておけばよかったが、
何らかの事情でそれもしておらず、会社そのものが消滅したため、移管出来ず。
管理は市が行なっているケース。

等があります。


という事で、こうした私道に面した家や土地は、購入しても何ら問題はありません。
(住宅ローン取組不可の銀行はあると思うけど)

しかし、なかには買ってはいけない私道に面した土地や家もあります。


それは、市が管理しておらず、私道の持分を持たない土地や家です。
こうした物件は、現在、ほとんどの金融機関で住宅ローンの融資が組めません。


以前は問題なくローンが使えたのですが、10年ほど前から融資基準が厳しくなって、
今はローン不可の金融機関がほとんどです。


しかしこうした物件でも、そうした事情を理解して、格安で手に入れることが
出来るなら逆に掘り出し物かもです。
物件のリスクが分かっていて、生じたリスクに対処可能な人に限ってですが。


逆に、面倒は避けたい人は買うべきではありません。
後悔しますよ。


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